無料相談会で出会う高齢でも素敵な夫婦-いたわりあう夫婦

 無料相談会にご高齢者がご夫婦で相談に来られることがあります。シルバーカーを押す妻を介添えしながら会場に入ってくる夫、80歳を超えると要領よく話せる訳ではなく、お困りごとや要望を聞き出すのに時間も掛かりますが、とても素敵で心打たれるご夫婦もいらっしゃいます。見目麗しさはありませんが、夫婦の美しさは、年齢や見た目ではないことを実感します。

 何といってもお互いにをいたわり合っていることが温かく伝わってくるのです。そして、多くの場合、夫が自分亡きあとの妻が困らないよう願いを込めて遺言書を検討しているのです。もちろん妻が先に亡くなることも説明し、予備的遺言をするようアドバイスしますが・・・。

 財産の大部分がお住まいの自宅不動産で占められているケースも多く、自宅を妻に相続させると子どもたちの遺留分を侵害してしまうようなケースもあります。そのような場合は、一応配偶者居住権の説明をしたり、付言で子どもたちにこのような遺言をした理由を伝え、理解を求めるというやり方をアドバイスしますが、配偶者居住権をご理解頂くには少し無理があるご年齢と言うケースも多いです。

 さすがに妻と子供たちに自宅を共有させる遺言は積極的にはお勧めしませんが、そういうやり方もあることや後々の不都合等をしっかり説明し、最終的には相談者に決めて頂くようにしています。

 再び三度、素敵な夫婦に出会えることを期待して、6月に相模原市で無料相談会を開催します。

シェアする