外国人留学生の就職促進に向けた見直し（その１）

専修学校で学ぶ外国人留学生の就職がしやすくなります（企業側から見ると採用しやすく
なります）。これまで外国人留学生が在留資格「留学」から在留資格「技術・人文知識・
国際業務」に変更して就職するためには、専修学校で履修した専攻科目と就職先での業務
内容に相当程度の関連性（実際上、ほぼ一致するくらいの関連性）が必要でしたが、「一
定の要件を満たした専修学校専門課程の学科」を終了した留学生については、関連性につ
いて柔軟に対応し、大学等卒業者と同等の取扱いとすることになりました。

「一定の要件を満たした専修学校専門課程の学科」とは：

質の高い教育を行うとともに、外国人留学生のキャリア形成促進を目的として日本社会の
理解の促進に資する教育を行うものを文部科学大臣が認定して奨励することにより、外
人留学生のキャリア形成の機会の拡大を図ることを目的とした新たな認定制度（専修学校
の専門課程における外国人留学生キャリア形成促進プログラムの認定に関する規定・令和
5年6月21日交付。）によって認定を受けた専修学校専門課程の学科を指します。

「一定の要件を満たした専修学校専門課程の学科」の具体的内容・要件は、次の通りです。
①「職業実践専門課程」の認定を受けている課程であること。
②認定を受けようとする専修学校の設置者の財務状況に関して、継続的かつ安定的である
こと。
③認定を受けようとする学科に在籍する生徒のうち、外国人留学生の割合が２分の１の範
囲内であり、日本人生徒との交流の機会が確保され、日本社会に対する理解促進の環境が
整備されていること。２分の１を超える場合にあっては、当該学科を卒業した生徒の就職
率の平均が90％以上であり、かつ、日本社会の理解の促進に資する授業科目が、全課程の
終了に必要な総授業時数のうち300時間以上開設されていること。

詳細は、文部科学省からの「専修学校の専門課程における外国人留学生キャリア形成促進
プログラムの認定に関する規程の施行について（通知）」を参照ください。